2013年11月3日
所長の河村です。
いつもありがとうございます。
ようやく今抱えている相続税の案件が、一段落しました。
すべての財産評価が終わり、昨日相続人の代表の方に細かい税額まで説明しました。
今まで数多くの相続税の申告をしてきましたが、今回の案件は特に印象深いものでした。
なぜなら、初めてご相談いただいたのが、被相続人(相続人のお母さま)が亡くなる数日前のことだったからです。
「母が余命いくばくもなく、2週間ぐらいしか時間がありません。
昨日、初めて持っている財産の話しをしたら 〇億円あると聞いてびっくりしました。
相続税の事が心配で、夜眠れませんでした。先生、何かいい方法はありませんでしょうか?」
相続税の対策は『時間をかけて少しずつ』が理想だけど、あと2週間で 〇億円どうにかして欲しいと言われても・・・。
これが私がこの話を聞いた、最初の正直な気持ちでした。
午前中にお電話をいただいて、夕方に会うまでに何通りか対策を考えました。
そして実際にお会いして、考えていた対策の1つを実行しました。
結果として、〇百万円相続税を圧縮することが出来たのです。
ほんとに『滑り込みセーフ』って感じです。
相続人代表の方は今でもそのことを大変喜ばれており、私もお役に立ててホッとしています。
ただしもっと早くご相談いただいていたら、もっといい対策を時間をかけて行うことができたと思います。
相続税の対策は、『時間との戦い』です。
早くから始めるに越したことはありません。
27年からは基礎控除が縮小されるため、相続税の納税者が2倍近くに増えることが予想されています。
直前になって慌てないよう、何らかの対策を考えておきたいものです。